毎日が母曜日

3児の母の「ぞうかあさん」が綴る、日々の育児で思うこと。

迷惑なギフト

こんにちは。

3人の子象の母さん「ぞうかあさん」です。

ある時、知人のカフェレストランに食事がてら遊びに行きました。

斜め向かいの席に、赤ちゃん連れのお母さんが、寝ている赤ちゃんを大事そうに抱っこしていました。
どうも、一人のようです。

知人と話をしたり、食事を終えてから、ふと気づくと、さっきまで座っていたお母さんが席を空けていました。

トイレに立つと、お店の通路で一生懸命赤ちゃんをあやしています。
どうも、ねんねから覚めて機嫌が悪いようでした。

「何ヶ月なんですか?」
「かわいいですねー」
「女の子ですか?」

すれ違う時に、声をかけました。

3ヶ月の女の子のお母さんでした。

「今日初めて赤ちゃんとお出かけしたんです。ここのカフェなら大丈夫かなあと思って」

赤ちゃんはなかなか泣き止まず、お母さんは困っているようでした。

「抱っこしてもいいですか?」

抱っこさせてもらいました。
話しかけたりしながら数分すると、赤ちゃんはまた眠り出してしまいました。

「上手ですね」

「お母さんの心臓の音が聞こえるように、こうやって抱っこしてあげると、赤ちゃんが不安にならないからいいと思いますよ」

お母さんも不安なんですよね。

だって、初めての赤ちゃんとの外出ですもの。

不安の分も、鞄が大きくなります。

「初めての育児なので、まだ分からないことばっかりで」

「離乳食とか大変ですか?」

そんな言葉も聞きました。

しばらくお話して、そのお母さんもトイレに行きました。
その間、赤ちゃんを抱っこさせてもらっていました。

今は、ネットを介していろいろな情報が得られます。
育児に関しても同じで、いいことも悪いことも分かります。
先輩のお母さんの情報が得に有益です。

でもね、
時々、
「大変」の押し売りする人もいます。

大変なことを聞いておいた方が事前に心構えもできますし、だからなのか育児の大変な話や苦労話は好まれます。

確かに、育児は一筋縄ではいかないことが多いので、工夫は必要です。
それを「大変」と感じるかもしれません。

大変かもしれないけど、
その時、お母さんは大きく成長しているので、
大丈夫なんです。

もしも大丈夫でなければ、
その時に大きく変れるように、
努力すればいいだけです。

大変になるか分からない未来を想像して、今大変な思いをしなくてもいいんです。

想像って恐ろしいので
最初は掌の乗る大きさだった雪の塊が山道をゴロゴロ転がって大きくなるように、心配から生まれる大変も大きくなります。

「育児と仕事を両立させるの大変ですよ」

「いやいや期が始まってからの方が大変よ」

「今からひらがなやっておかないと、1年生になってから大変よ」

親切心だったとしても、
そんな迷惑なギフトはいりません。

「大変よ」の言葉が呪縛となって、本当に大変になってしまうんですから。

だから、
ぞうかあさんは、育児を未知の世界と感じている人には、「大丈夫」の言葉を送ります。


先日、久しぶりにカフェで会ったお母さんに会いました。
地域の運動会で、2歳半になったあの女の子がかけっこしていました。
女の子も、そしてお母さんも大きくなっていました。