毎日が母曜日

3児の母の「ぞうかあさん」が綴る、日々の育児で思うこと。

赤ちゃん待ちのお母さんへ

こんにちは。

3人の子象の母さん「ぞうかあさん」です。



どうして、私のところには赤ちゃんが来ないんだろう?

周りでお母さんになる人の話を聞くのに、私は全然お母さんになれない。

赤ちゃんを誰よりも待っているのは私なのに。

もしも、そう思っているお母さんがいたら、少しだけお話を聞いてください。


妊娠した友人知人が周りに多くなった感じがする。

赤ちゃんを連れたお母さんによく会う。

それは、きっとあなたのところにももうすぐ赤ちゃんが来る前触れかもしれません。

その前触れが来たら、あなたの気持ち次第で、赤ちゃんがすぐに来てくれるでしょう。

そんなお話を聞いてください。

ぞうかあさんの知人に何年間も待った末の待望の赤ちゃんが来ました。
とっても嬉しそうな彼女を見て、ぞうかあさんもとっても嬉しくなってしまいました。
そして、ぞうかあさんは、まだ残っていた赤ちゃん用品をあげたくなりました。
そうすると、とっても喜んでもらえて、ぞうかあさんはさらに嬉しくなってしまいました。

その後すぐ、お友達が待望の二人目を妊娠したことを聞きました。
そのお友達も、ずっと二人目がほしかったのですが、何回か妊娠だけで終わってしまい、悲しいことがあったのです。
だから、安定期に入って順調だと聞いた時は、本当によかったなあと思いました。

「ああ、よかったなあ」
そして、
「いいなあ、赤ちゃん」
ぞうかあさんは思いました。

そして、
「もしも、家にもう一人赤ちゃんが来たら・・・」
と妄想してしまいました。
「赤ちゃんが来たら、いいなあ。幸せだろうなあ」
と温かい気持ちになりました。

それから1カ月しない内に、家にも赤ちゃんがやって来ました。

その後、職場で同じ仕事を担当していた人も待望の二人目を妊娠。
その数ヶ月後に、職場の人がまた待望の二人目を妊娠。
そのすぐ後に、今度は、別のお友達が三人目を妊娠したのです。
知人友人からは、
「ぞうかあさんから妊娠がうつったみたい」
と笑いながら言われてしまいました。
感染症のように、ぞうかあさんの周りで妊娠のお知らせを聞いたのです。

ただ、ぞうかあさんの周りに一人気になる人がいました。
ずっと赤ちゃんを待っているのだけど、なかなか赤ちゃんが来てくれず不妊治療を頑張っている人がいたのです。
「家にも赤ちゃんを来てくれるかな?」
時々、笑顔で呟くことがありました。

仕事の関係上、その不妊治療中の彼女に妊娠していることを告げなければいけない時には、たいへん気を使いました。
でも、
「ええっ!三人目?おめでとうございます!」
と、屈託のない笑顔で言ってくれたのです。

ぞうかあさんには、二人の赤ちゃんが来たのだから、もう充分だったのに。
ぞうかあさんよりずっと強い気持ちで赤ちゃんを待ち望んでいる人のところに行ってほしいと、強く願いました。

それから2年、不妊治療を諦めかけた頃に、彼女のところにも待望の赤ちゃんがやって来たのです。
ぞうかあさんは、誰よりも彼女のところに赤ちゃんが来てほしいと願っていたので、自分の願いが叶ったように喜ばしい気持ちになりました。

彼女は、辛い不妊治療中に、ぞうかあさんだけでなく、たくさんの人の妊娠を聞いていました。
そして、ぞうかあさんに言ったように
「おめでとうございます」
と笑顔で言っていたんです。

彼女だって、

どうして、私のところには赤ちゃんが来ないんだろう?

周りでお母さんになる人の話を聞くのに、私は全然お母さんになれない。

赤ちゃんを誰よりも待っているのは私なのに。

そう思ったことがあるでしょう。

でも、妊娠した人には、とても温かく接していました。

もしも、あなたが彼女のように赤ちゃんを強く待ち望んでいて、知人友人の妊娠のお知らせを聞いたら、
「おめでとうございます」
と笑顔で言ってみてください。

そして、
「ああ、よかったなあ」
「いいなあ、赤ちゃん」
「家にも赤ちゃんが来たら、幸せだなあ」
という気持ちになってみてください。
自分の気持ちが温かくなるように。

それから、
「ああ、よかったなあ」
「いいなあ、赤ちゃん」
「家にも赤ちゃんが来たら、幸せだなあ」
と、同じことを呟いてみてください。
神様に聞こえるように。
生まれたいと願っている小さな命に聞こえるように。

お腹に手を当てて、赤ちゃんがいたら幸せだなあと、思い描いてみてください。

辛い
苦しい
悲しい
惨め

そんな気持ちが空に昇って消えていくように。

温かい気持ち
嬉しい気持ち
喜ばしい気持ち
で、心を満たしてみてください。

すぐかもしれません、
少しだけ待つかもしれません、
数年後かもしれません、

でも、
絶妙なタイミングで赤ちゃんがあなたのところに来てくれます。
「おめでとうございます」
と、笑顔で言っていた彼女と同じように。