毎日が母曜日

3児の母の「ぞうかあさん」が綴る、日々の育児で思うこと。

味方の多いお母さん

こんにちは。

3人の子象の母さん「ぞうかあさん」です。


ぞうかあさんの育児の初期は、それはそれは暗い時代でした。

閉鎖的で、
苦労を一人で思いっきり背負って、
ネガティブな感情に支配されていた、

人生で最大の暗黒期だったのです。

本当は頼りにしていい、自分に近い人が一番の敵に見えたことがあります。
その一番の敵が旦那でした。

ぞうかあさんにとって、育児は、一人で戦っている「個人競技」だったんです。
育児は、どちらかと言うと「団体競技」です。
(それは今だから言えることなんですが)

新米お母さんの時にはそれに気づくことができませんでした。

それは、ぞうかあさんが母に心配をかけて、自分の意志を押し通して結婚し、妊娠したことに起因します。

親に迷惑はかけられない。

親に甘えられない。

という気持ちが誰よりも強かったのです。

自分の力だけで育児をすることが、一番の成功体験になる、とぞうかあさんは思っていました。


そして、
こんなことを思い出しました。

私が以前勤めていた職場には、お母さんパートさんがたくさんいました。
その一人で、遅番のパートのIさんという人がいたんです。
息子さんが2人いるお母さんでした。

そのIさんの言葉が頭に浮かびました。

「私は息子を一人で育てたとは思っていないの。お姑さんがいなかったら、子どもにごはんも作ってあげられない母親なんだから」

実は、Iさんは偏食で、食べられないものがたくさんあります。
特に、肉類は食べられなければ、料理もできないんだそうです。
息子さん達の大好物のハンバーグやカレーライス、トンカツを作ってくれたのはお姑さんなんだそうです。

思えば、お母さんパートさんで遅番をしていたのはIさんだけでした。
ほとんどのお母さんパートさんは、5時には帰れる早番でした。
主婦にとって、夕方は家事に忙しい時間なので、遅番をやる人はいません。
それでも、Iさんが遅番で働けたのは、お姑さんのご協力と旦那さんと息子さん達の理解があったからでした。

もちろん、みんながみんな協力的な姑さんや理解のある家族に恵まれているわけではありません。
一人でなんとかしなければいけない人もたくさんいるでしょう。
ぞうかあさんもそんな風に頼れる人が身近にはいません。

でも、
3人目の育児で実感したことがあります。

それは、

育児は味方を増やすことで楽になる

ということです。

育児を一人のものにしないで、みんなのものにすることです。

そのために、

「大丈夫」と強がらないこと。

不完全な「困ったさん」であること。

「ありがとう」という感謝を口にすること。

それらを意識してみました。

不完全な自分を出すことで、欠けた部分を補ってくれる人の存在を見い出すことができます。

「困っている」信号を出すことで、助けてくれる人が現れます。

「ありがとう」「助かります」という言葉で、協力をあおげます。


それで、ぞうかあさんは味方になる人たちができました。

子どもを代わりに送り迎えしてくれる近所のお友達も、

少しの時間なら、赤ちゃんを見てくれるお隣のおばさんも、

家事を手伝ってくれる旦那と子ども達も、

ちょっとの間、赤ちゃんを抱っこしていてくれる銀行員さんも、

味方になってくれました。


弱い自分を出せることが、強さへの一番の近道だったんです。


育児には、親自身の成長と頑張りが必要です。
でも、「個人競技」である必要はありません。
周りを巻き込んで「団体競技」にする育児には、適度な弱々しさと気持ちのいい感謝が必要なんです。


誰も協力してくれない。
どうして私ばっかり大変なの?

そう感じているお母さんがいらっしゃるでしょうね。
以前のぞうかあさんがそうでした。

強がっていませんか?

一人で大丈夫という結界を張っていませんか?

当然のことだと思って、身近な人への「ありがとう」を忘れていませんか?

助けを求めることを忘れていませんか?

育児の暗黒期に必要なお母さんの構え方があります。

「大丈夫」と強がらないこと。

不完全な「困ったさん」であること。

「ありがとう」という感謝を口にすること。

一つでもいいので、味方が増えることを意図して試してみましょう。

自分の構えを変えてみましょう。
大丈夫です。
きっと、味方が増えますよ。

小さな頼りない存在で、周りの人を巻き込んでお世話してもらって生きている人だっているんですから。
ほら、一番近くにいる存在の赤ちゃん、味方だけで生きていますよ。
(赤ちゃんに見習うものがありますね)


ありがとう、お母さんな私。

今日も一日、「お母さん」を頑張ったあなたは素晴らしい。

自分のために、「ありがとう」。

今日の「ありがとう」が、明日の気持ちの晴れにつながるように。