毎日が母曜日

3児の母の「ぞうかあさん」が綴る、日々の育児で思うこと。

子どもの「ほしい」気持ち

こんにちは。

3人の子象の母さん「ぞうかあさん」です。

ぞうかあさんがはじめての育児の時は、お菓子も手作りしたり、
「チョコレートは虫歯にもなるので、良くありません」
と育児書にあれば、
チョコレートを「悪者」のように、子どもから遠ざけることもありました。

でも、いつまで?

という疑問がありました。

子どもが大きくなり、世界が広がると、自然と、「悪者」に触れる機会も増えていきます。

少しくらいならいいよね。
という気持ち。

絶対禁止
という気持ち。

どちらがいいんでしょう。


ぞうかあさんのはじめてのママ友さんが、絶対禁止という気持ちを持っている人でした。

ぞうかあさんも、子どもに市販のお菓子を好きなだけ与えることに抵抗があったので、そんなママ友さんに、好意的な気持ちでした。
お家に遊びに行くと、出てくるのが、果物や蒸し芋だったのもよかったです。

ある時、そのママ友さんのお子さんと一緒に、ある子どもの集まりに参加したことがありました。
子どもの活動が終わると、子ども好きの年配の方が、子ども達にチョコレートを振舞ってくれたんです。
ご好意を無駄にしたくなかったので、お礼を言って受け取ったのですが、内心「困ったな」という気持ちでした。
息子はまだチョコレートを知らなかったので、欲しがることもなかったのですが。
ただ、ママ友さんの娘ちゃんは、
「今すぐ食べる」と聞きません。
その内、赤と白の箱に入ったアーモンドチョコレートを、周囲が驚くくらいの凄い勢いで食べ尽くしてしまったのです。

またある時は、他のお宅で、きれいな色の飴を見て、
「これは毒なのよ。食べると、早く死んじゃうよ」
と言っていました。
きっと、
お母さんにそう言われているんだろうなと想像しつつ、苦笑いしてしまいました。

実は、そのママ友さん、
子どもには市販のお菓子を禁止している一方で、自分は子どものいない時にスナック菓子を食べる習慣があるんです。
それを知った時に、意外で驚きました。
そして、
いろいろ話を聞いている内に、こんなことが分かりました。
ママ友さんのお母さんが自然派志向で食べ物にうるさかったのだそうです。もちろん、市販のお菓子に加工食品も、一切禁止です。ママ友さんには弟がいるんですが、弟さんは魚肉ソーセージが食べたくて、スーパーで万引き一歩手前だったそうです。(買ってと言っても買ってもらえないので、こっそり持って行こうとしたそうなんです)
ママ友さんが、子どもに隠れて、こっそりスナック菓子を食べているのも、子どもの頃に満たされなかった欲望を、今満たしているのかもしれません。


そんなママ友さん親子を見て、考えるようになりました。
かといって、子どもに好きなだけお菓子を買い与えるような正反対の対応に変えたわけではありません。

お土産に頂いたお菓子を、
ピクニックに行く前に、コンビニで選んだお菓子を、
お楽しみ会で配られたお菓子を、

「嬉しいね」
「楽しみだね」
「よかったね」

と口にして、みんなと一緒に、楽しい気持ちで食べれるようにしました。

こっそりポケットに隠して、
一人で隠れて、
「毒なんだよ」という呪いのような言葉と一緒に食べてほしくはなかったです。

子どもは、世界が広くなると、いろいろと「ほしい」が出てきます。
それは、ソフトクリームだったり、カップラーメンだったり、友達が持っているおもちゃだったり、自転車だったり、電子ピアノだったり、いろいろです。
その時、私達親は、自分達の経験と知識で、子どもの「ほしい」に制限をかけたり、気持ちを去勢することは避けるべきです。

子どもが「ほしい」のには、理由があります。
その理由を聞いてから、判断するのでも遅くはないと思います。
理由が正当なものでなかったり、お金の問題で今すぐに買えない場合は、説明が必要です。子どもも立派な小さな社会人であることに変わりありませんから。
その際にも、ネガティブな言葉を避けて、「ほしい」の気持ちが悪いことでないことにしてあげたいです。
「今日は寒いから、ソフトクリームより、たい焼きの方がいいと思うなあ。お母さんはたい焼き食べたいな」
「じゃあ、今度の誕生日プレゼントに買おう」
「ちょっと、お父さんに相談してから、決めよう」
など。

子ども達は、「ほしい」の気持ちを使って、世界を広くして、色鮮やかにしていくのでしょうね。
広い世界には、「悪者」も「毒」も存在しますが、それは大人になりつつ、自分の判断で選択していけばいいことです。

「ほしい」の気持ちを正当化してあげることで、子どもは自分のしあわせの在り方も築いていくことでしょう。
自分の思うしあわせを、隠しごとにしてほしくはありません。

ぞうかあさんの息子は、4歳の頃、デパートに行く度に、ソフトクリームをねだりました。
バニラの時もあれば、チョコレート味の時もあり、ミックスにハマっていたこともありました。
3、4か月そんな感じで続き、ある時からぴたっと欲しがらなくなったのです。
今高2の息子は、娘が欲しがってソフトクリームを買っても、「いらない」と言ったりします。

「ほしい」ものは変わり、しあわせの在り方も変わります。

子どもの「ほしい」の気持ちを尊重して、子どもの創造する「しあわせの世界」を見守っていける大きな心を持っていたいです。



ありがとう、お母さんな私。

今日も一日、「お母さん」を頑張ったあなたは素晴らしい。

自分のために、「ありがとう」。

今日の「ありがとう」が、明日の気持ちの晴れにつながるように。