毎日が母曜日

3児の母の「ぞうかあさん」が綴る、日々の育児で思うこと。

味方の多いお母さん

こんにちは。

3人の子象の母さん「ぞうかあさん」です。


ぞうかあさんの育児の初期は、それはそれは暗い時代でした。

閉鎖的で、
苦労を一人で思いっきり背負って、
ネガティブな感情に支配されていた、

人生で最大の暗黒期だったのです。

本当は頼りにしていい、自分に近い人が一番の敵に見えたことがあります。
その一番の敵が旦那でした。

ぞうかあさんにとって、育児は、一人で戦っている「個人競技」だったんです。
育児は、どちらかと言うと「団体競技」です。
(それは今だから言えることなんですが)

新米お母さんの時にはそれに気づくことができませんでした。

それは、ぞうかあさんが母に心配をかけて、自分の意志を押し通して結婚し、妊娠したことに起因します。

親に迷惑はかけられない。

親に甘えられない。

という気持ちが誰よりも強かったのです。

自分の力だけで育児をすることが、一番の成功体験になる、とぞうかあさんは思っていました。


そして、
こんなことを思い出しました。

私が以前勤めていた職場には、お母さんパートさんがたくさんいました。
その一人で、遅番のパートのIさんという人がいたんです。
息子さんが2人いるお母さんでした。

そのIさんの言葉が頭に浮かびました。

「私は息子を一人で育てたとは思っていないの。お姑さんがいなかったら、子どもにごはんも作ってあげられない母親なんだから」

実は、Iさんは偏食で、食べられないものがたくさんあります。
特に、肉類は食べられなければ、料理もできないんだそうです。
息子さん達の大好物のハンバーグやカレーライス、トンカツを作ってくれたのはお姑さんなんだそうです。

思えば、お母さんパートさんで遅番をしていたのはIさんだけでした。
ほとんどのお母さんパートさんは、5時には帰れる早番でした。
主婦にとって、夕方は家事に忙しい時間なので、遅番をやる人はいません。
それでも、Iさんが遅番で働けたのは、お姑さんのご協力と旦那さんと息子さん達の理解があったからでした。

もちろん、みんながみんな協力的な姑さんや理解のある家族に恵まれているわけではありません。
一人でなんとかしなければいけない人もたくさんいるでしょう。
ぞうかあさんもそんな風に頼れる人が身近にはいません。

でも、
3人目の育児で実感したことがあります。

それは、

育児は味方を増やすことで楽になる

ということです。

育児を一人のものにしないで、みんなのものにすることです。

そのために、

「大丈夫」と強がらないこと。

不完全な「困ったさん」であること。

「ありがとう」という感謝を口にすること。

それらを意識してみました。

不完全な自分を出すことで、欠けた部分を補ってくれる人の存在を見い出すことができます。

「困っている」信号を出すことで、助けてくれる人が現れます。

「ありがとう」「助かります」という言葉で、協力をあおげます。


それで、ぞうかあさんは味方になる人たちができました。

子どもを代わりに送り迎えしてくれる近所のお友達も、

少しの時間なら、赤ちゃんを見てくれるお隣のおばさんも、

家事を手伝ってくれる旦那と子ども達も、

ちょっとの間、赤ちゃんを抱っこしていてくれる銀行員さんも、

味方になってくれました。


弱い自分を出せることが、強さへの一番の近道だったんです。


育児には、親自身の成長と頑張りが必要です。
でも、「個人競技」である必要はありません。
周りを巻き込んで「団体競技」にする育児には、適度な弱々しさと気持ちのいい感謝が必要なんです。


誰も協力してくれない。
どうして私ばっかり大変なの?

そう感じているお母さんがいらっしゃるでしょうね。
以前のぞうかあさんがそうでした。

強がっていませんか?

一人で大丈夫という結界を張っていませんか?

当然のことだと思って、身近な人への「ありがとう」を忘れていませんか?

助けを求めることを忘れていませんか?

育児の暗黒期に必要なお母さんの構え方があります。

「大丈夫」と強がらないこと。

不完全な「困ったさん」であること。

「ありがとう」という感謝を口にすること。

一つでもいいので、味方が増えることを意図して試してみましょう。

自分の構えを変えてみましょう。
大丈夫です。
きっと、味方が増えますよ。

小さな頼りない存在で、周りの人を巻き込んでお世話してもらって生きている人だっているんですから。
ほら、一番近くにいる存在の赤ちゃん、味方だけで生きていますよ。
(赤ちゃんに見習うものがありますね)


ありがとう、お母さんな私。

今日も一日、「お母さん」を頑張ったあなたは素晴らしい。

自分のために、「ありがとう」。

今日の「ありがとう」が、明日の気持ちの晴れにつながるように。

お母さんの達人

こんにちは。

3人の子象の母さん「ぞうかあさん」です。


お母さんは深めるとどこまでも深く掘り進められるので、何をどこまでやるのかはその人の個性です。

子どものお弁当をシンプルに作るのか、手のかかったキャラ弁にするのかも個性です。

日々の食事に手をかけるのか、手を抜くのかも個性です。

子どもの服や持ち物を手作りにするのか、こだわったブランドのものにするのか、大衆的な量販店のものにするのかも個性です。

子どもに買うおもちゃに親の価値観を重視するのも、子どもの興味に従うのかも個性です。

そうなんです。
親の個性だと思った方がいいです。


ぞうかあさんはお裁縫が苦手です。
なので、幼稚園で使うかばんの類に手作りを強要されると、とーっても困ります。
苦手なものがさらに苦手になってしまうんです。
それだけでなく、苦手なことを無理にしてやって上手くいかず、嫌いになったりします。

それとは逆に、お弁当作りは面倒で嫌だなあと思っていましたが、やってみたら楽しかったです。

お母さんそれぞれで得手不得手があります。
どんなに頑張っても上手くいかないことだってあります。

お母さんになってチャレンジしたことが、実はおもしろかったという発見もあります。

だから、
お母さんは、自分の個性を見せる一つの側面に過ぎないんです。

お母さんとして課せられた課題が、できてもいいし、チャレンジしてできなくてもいいんです。
向き不向きは個性です。

ぞうかあさんの妹も同じく裁縫が苦手です。
そして、子どもの保育園で用意するかばんやコップ入れ作りを、裁縫が得意な母に作ってもらいました。笑


ある時知り合ったお母さんは、小学校の子どもの夏休みの自由研究で、石鹸を作りました。
手作り石鹸の魅力に虜になって、今はそのお仕事をしています。

そのお母さんを見て、思ったんです。
すごい!
お母さんの達人だ
って。

お母さんである役割から、自分の人生を新しく切り開いているんですもの。
お母さんであることを100パーセント以上出し切っているんです。


お母さんという自分をどう乗りこなすか。

お母さんであることをどう人生に活かしていくか。

私たちに必要なのは、そういうことなんです。


どんな乗り物で、
どんな道を通って、
どこに行ってもいいように、

どんなお母さんであってもいいし、
どんな関わりを社会の中でもってもいいし、
どんな人生を創ってもいいのです。

まずは自分を見つめて、
自分の個性を知り、
自分にどんなお母さんが合っているのか見る視力を持ちましょう。

お母さんだからって、
みんながみんな
同じ乗り物で、
同じ道を通って、
同じ場所に行かなくてもいいんです。

辛い苦しいと感じるのは、みんなと同じにこだわるからじゃないですか?
その乗り物(お母さんのかたち)が合っていないんです。
その道(社会との関わり方)が合っていないんです。

自分の個性を大切に。
個性にぴったりな乗り物と道があるはずです。

それが見つかれば、お母さんの達人。

達人になって、自分の人生を創ってしまいましょう。

どうして泣くの?

こんにちは。

3人の子象の母さん「ぞうかあさん」です。


「赤ちゃんは泣くのが仕事」って聞いたことがありますか?

泣き止まない赤ちゃんを抱いて途方に暮れている時に、よく言われました。

ぞうかあさんは、ずうっと、
どうして泣くのか分からないことが嫌でした

そして、3人目の育児で泣く赤ちゃんに困ったり嫌だと思うことは減ったのです。
が、どうして泣くのか分からないのは同じでした。

泣いていると、責められているような気持ちになります。

泣き声がクレームのようで、心がざわつきます。


一人目の育児の時は、泣く赤ちゃんが怖くてたまりませんでした。

夜泣きが大変だったんです。
その時も、日に日に疑問が大きくなるばかりでした。

どうして?

どうしたらいいの?

何が悪いの?

どこが間違っているの?

お願い、お願い、
泣き止んで。


夜泣きが治るように、本当にいろいろ試しました。

昼間、特に昼寝の後は十分に体を使って遊ばせたり、

夜中に空腹になって起きるのではと想像して、ごはんをたっぷり食べさせるようにしたり、

逆に、食べ物を消化できなくて夜中におきてしまうのではと想像して、夕食を消化のいいものにしたり、

暑過ぎるのか寒過ぎるのかもと想い、寝る時の服を変えてみたり、

寝る前に蛍光灯の明るい電気をやめてみたり、

あれもこれも試してみても、夜泣きが治ることがありませんでした。

ずーっとゲームをしているのに、なかなかビンゴにならないような、

出口のないゴールを探して、ずっと迷子になっている迷路の中、

そんな時間でした。

もう想う策も尽きて諦めに変わってからしばらくすると、夜泣きはなくなりました。
2ヶ月近く続いた夜泣きがやっと終わったのです。
今でも、どうして終わったのか分かりません。
どんな推理小説にも、最後に謎解きがありますが、夜泣きは永遠のミステリーです。

時期が来たから夜泣きが始まり、時期が終わったから夜泣きが終わった、その現実だけでした。

私も赤ちゃん時代に夜泣きが激しく、私の子3人とも夜の寝つきが悪い赤ちゃんだったので、遺伝だと思った方が楽でした。

夜泣きの他にも、夕方にぐずり出す夕暮れ泣きもあります。

どうして泣くのか分からない。

それは、

答えが出ない、

明確な答えが分からない、

いつまでたっても解けない問題のままです。


でもね、

答えが出せない自分が愚かなわけではありません。

明確な答えが分からなくてももいいのではないですか。

泣き虫は、赤ちゃんに必要な「泣く行事」なのでしょう。

赤ちゃんは、生まれたばかりの頃、泣いても涙が出ませんよね。
それがいつの間にか涙が流れるようになります。

いつも不思議だなあと思っています。

もしかしたら、理由もなく泣いているように見えて涙を通すための涙腺の開通作業に必要な「泣くお仕事」なのかもしれません。

これから、
自分と人の悲しみのために流す涙の通り道を、

嬉しい時に流す涙も通せるような涙の道を太くしているのかもしれません。

そう思うと、赤ちゃんは本当に泣くことをお仕事にしているんでしょうね。
夜泣きの子、泣き虫の子は働き者なんですね。
大人になったら、同じく働き者かもしれませんよ。

そうだったら、嬉しいですね。


ありがとう、お母さんな私。

今日も一日、「お母さん」を頑張ったあなたは素晴らしい。

自分のために、「ありがとう」。

今日の「ありがとう」が、明日の気持ちの晴れにつながるように。

育児を失敗したくない

こんにちは。

3人の子象の母さん「ぞうかあさん」です。


「失敗は成功の元」とは言いますが。

でも、

育児だけは失敗したくない!

と、ぞうかあさんは強く思っていました。

ひと一人の人生預かっているくらいの気持ちで、育児を捉えていたのです。

子どもが人並みにすくすくと育ち、人並みの人生を歩んで行けるように育てなければ、という果てしなく遠い子どもの未来を背負っていました。


特に、一人目の育児の時はかなり気合いを入れていました。

力ばかりが入っていて、不安でした。
不安な分、負けん気で力んでいました。

今のぞうかあさんから見たら、突っ込みどころが満載な育児だったのです。

小さな声で言えるなら、失敗ばかりでした。
箇条書きにしたら、どれだけ出てくるのか分からないほど多くの失敗をしています。
(息子よ、ごめん!)

有名な某育児雑誌の特別版を教科書に育児をしていました。
それに、様々な教育指南書もたくさん手に取りました。

だって、

失敗したくなかったから。


当時(17年前)は、離乳食の開始が今よりも早くて、4カ月から果汁を与えたり、
(今は、生後6カ月まで母乳かミルク以外を与えないことを推奨しています)

生後すぐから、母乳またはミルクの後と湯上りに白湯を与えたり、
(今は、推奨されていません)

断乳の適切な時期を重視したり、
(卒乳を勧める声が多いです)

教科書に書かれていたことを盲信し、まっすぐに育児をしていたんです。

教科書通りにしているんだから、失敗しないはず、と自分に言い聞かせてました。

(時代が変わると、良し悪しも変わるんですね。)


教科書通りにしていても上手くいかず、自分なりに工夫しても上手くいかないこともありました。


泣いてもおこっても
悲しくても苦しくても、
日々の営みが続いて、
人生が続いていきます。
生命が続いていきます。

お母さんを諦めない、

あなたの育児を諦めない、


それは、
生きていることを諦めないことあり、
自分が受け渡された自分の生命を諦めないこと、
自分が生み出した生命を諦めないことです。

失敗の日々が続いても、諦めない。

失敗して自信がなくなるかもしれません。

失敗してもいいんです。

新しいことには失敗がつきものです。

失敗してから、どうして失敗したのか考えればいいんです。

続けましょう。

必要のない湯冷ましを与え、
果汁も離乳食も早くに与えてしまって、
盲信し過ぎて、今思えば失敗が多かった長男の育児時代でした。

その長男の17歳の誕生日がもうすぐです。
続けて、続いた17年。

明日も続きます。

続けましょう、ね。



ありがとう、お母さんな私。

今日も一日、「お母さん」を頑張ったあなたは素晴らしい。

自分のために、「ありがとう」。

今日の「ありがとう」が、明日の気持ちの晴れにつながるように。

生み出されるしあわせ

こんにちは。

3人の子象の母さん「ぞうかあさん」です。


あるところに、とっても真面目な青年がいました。
努力の人で、逆境にもめげず、仕事も頑張って昇進して、経済的にも豊かになりました。

付き合っている彼女さんとも、誠実に結婚のことを考えていました。
ただ、なかなか踏ん切りがつかないようでした。

「子どもができたら、教育とかお金がかかるので、もう少し仕事頑張って収入増やしたいですね」

「家庭ができたら、やっぱり家の購入も視野に入れて、あと奥さんに車も買ったりしたいです」

そう話していました。

ある時は、

「彼女と分かり合えないので、これ以上付き合うのは無理」

と話していたこともありました。

そんなこともありましたが、
とっても真面目な青年さんは、ついに彼女さんと結婚することになりました。


仕事での収入も増えたようです。

休日はゴルフに旅行で充実していますし、結婚してさらに有意義な人生をになりそうです。

きっと、とっても真面目な青年さんは、結婚生活も全力で頑張るでしょう。
一生懸命働いて、家も車も買うでしょう。
子どもができたら、子どものためにお金をかけるでしょう。


ただ、心配なことも頭に浮かんでしまいます。
とっても真面目青年さんは、彼女さん(奥さん)の文句が多いんです。

一生懸命な努力家なので、周りにも同じことを求めがちです。

周りの不適切な状況に、怒りを露わにすることもあります。

ちょうど、猛スピードで走っている車が排気ガスを撒き散らしているように、頑張っている人は怒りを貯めて放出しがちです。

ぞうかあさんも、前は全力で頑張っていました。

いい暮らしができるようにと、
いいお母さんになろうと、

肩肘張って、一生懸命走って、排気ガスもたくさん出していたんです。

責任や努力、向上心、情熱、いろいろ満載で走っていました。

だって、自信がなかったんです。

その自信のなさを払拭してくれるものが、責任と努力、そして向上心に情熱を持って走ることだったんです。

責任
努力
向上心
情熱

ないよりもあった方がいいですすよね、
結婚にも。
育児にも。

ただ、

人にも責任を追及したり、

人にも努力を強いたり、

人にも向上心を持たせようと躍起になったり、

人にも情熱を求めたり、

そうしていると、夫婦と親子で排気ガスの被害に遭います。

気をつけましょう。




しあわせは
歩いて来ない
だから
歩いて行くんだよ


しあわせに向かって、
猛スピードで排気ガスを撒き散らしてでも、しあわせを取りに行く。

それが、以前のぞうかあさんと同じ、とっても真面目な青年さんのように思えました。

仕事や学業、なにかの活動で、目標を持って打ち込んできた人ほど、「しあわせ」も、家族を巻き込んで取りに行こうとします。

家族にも、責任やら努力、向上心、情熱を背負わせて、一緒に走るように促します。

でもね、

家族にとって、本当に必要な「しあわせ」というのは、一緒にいることで生み出されるもので、取りに行くものではないんです。

まず、自分の心が感じるしあわせの量を増やして、そのしあわせを家族に伝えることで、家族のしあわせが生まれるんです。

自分の心がしあわせを感じるために、どうしたらいいのか。

自分を認めて、相手も認めること。

違う言い方をすると、

相手を理解し、共感し、許すこと。

自分も理解してもらい、共感してもらい、許してもらうこと。

実は、一生懸命懸走ることより難しいと、ぞうかあさんは感じます。

走るのが好き、
走っているのを止められない(笑)という人は、

まず、

ちょっと頑張るのをやめて、

作り笑いでもいいので、笑って、

家族に「いいね」と言ってみるといいです。

そこから始めてみましょう。

迷惑なギフト

こんにちは。

3人の子象の母さん「ぞうかあさん」です。

ある時、知人のカフェレストランに食事がてら遊びに行きました。

斜め向かいの席に、赤ちゃん連れのお母さんが、寝ている赤ちゃんを大事そうに抱っこしていました。
どうも、一人のようです。

知人と話をしたり、食事を終えてから、ふと気づくと、さっきまで座っていたお母さんが席を空けていました。

トイレに立つと、お店の通路で一生懸命赤ちゃんをあやしています。
どうも、ねんねから覚めて機嫌が悪いようでした。

「何ヶ月なんですか?」
「かわいいですねー」
「女の子ですか?」

すれ違う時に、声をかけました。

3ヶ月の女の子のお母さんでした。

「今日初めて赤ちゃんとお出かけしたんです。ここのカフェなら大丈夫かなあと思って」

赤ちゃんはなかなか泣き止まず、お母さんは困っているようでした。

「抱っこしてもいいですか?」

抱っこさせてもらいました。
話しかけたりしながら数分すると、赤ちゃんはまた眠り出してしまいました。

「上手ですね」

「お母さんの心臓の音が聞こえるように、こうやって抱っこしてあげると、赤ちゃんが不安にならないからいいと思いますよ」

お母さんも不安なんですよね。

だって、初めての赤ちゃんとの外出ですもの。

不安の分も、鞄が大きくなります。

「初めての育児なので、まだ分からないことばっかりで」

「離乳食とか大変ですか?」

そんな言葉も聞きました。

しばらくお話して、そのお母さんもトイレに行きました。
その間、赤ちゃんを抱っこさせてもらっていました。

今は、ネットを介していろいろな情報が得られます。
育児に関しても同じで、いいことも悪いことも分かります。
先輩のお母さんの情報が得に有益です。

でもね、
時々、
「大変」の押し売りする人もいます。

大変なことを聞いておいた方が事前に心構えもできますし、だからなのか育児の大変な話や苦労話は好まれます。

確かに、育児は一筋縄ではいかないことが多いので、工夫は必要です。
それを「大変」と感じるかもしれません。

大変かもしれないけど、
その時、お母さんは大きく成長しているので、
大丈夫なんです。

もしも大丈夫でなければ、
その時に大きく変れるように、
努力すればいいだけです。

大変になるか分からない未来を想像して、今大変な思いをしなくてもいいんです。

想像って恐ろしいので
最初は掌の乗る大きさだった雪の塊が山道をゴロゴロ転がって大きくなるように、心配から生まれる大変も大きくなります。

「育児と仕事を両立させるの大変ですよ」

「いやいや期が始まってからの方が大変よ」

「今からひらがなやっておかないと、1年生になってから大変よ」

親切心だったとしても、
そんな迷惑なギフトはいりません。

「大変よ」の言葉が呪縛となって、本当に大変になってしまうんですから。

だから、
ぞうかあさんは、育児を未知の世界と感じている人には、「大丈夫」の言葉を送ります。


先日、久しぶりにカフェで会ったお母さんに会いました。
地域の運動会で、2歳半になったあの女の子がかけっこしていました。
女の子も、そしてお母さんも大きくなっていました。

いやいや期との戦い方

こんにちは。

3人の子象の母さん「ぞうかあさん」です。



家の末っ子が先日2歳になり、「魔の2歳児」になって感じたのが、

愛情獲得のための聖戦

が始まったということでした。

詳しくは、過去のブログ記事「いやいや期」で。


できれば、「いやいや」を
軽度で、
短時間で、

そして、頻度を低くしてほしいと願ってやみません。

さらに、希望を言えば、
スーパー
公園
電車の中
公共の場所では、「いやいや」言わない天使でいてほしいです。

子どもの「いやいや」は、お母さんもいやいやです。

早く終わってほしい「いやいや期」の子どもとの戦い。

過去のブログ記事にも書きましたが、

子どもが始めたこの「いやいや期」、別名「愛情獲得のための聖戦」を収束させるには、親が負けてしまうのが一番です。

向こうが奪おうとしているものを差し出せばいいんです。

子どもが一番欲しい親からの愛情を渡してしまえばいいのです。

その親の愛情を渡してしまい、
親が子どものいやいや期を収束させる、ぞうかあさん的戦略です。

これで、ぞうかあさんの末っ子は、2歳になった頃からあまり「いやいや」しなくなりました。
短い「いやいや期」でした。


戦略その1
普段から子どもに愛情を言動で示す
機嫌が良くて、天使のようにかわいい時があるので、その時に愛情表現しておきます。
「かわいい」
「大好き」
「すごい」
「きれい」(「かっこいい」)
「宝物」
「大事」

子どもを宝物のように大事に扱って、幸せ言葉を話しかけます。
抱きしめたり、
キスしたり、
なでなでしたり、
スキンシップも抜かりなく。

もちろん、笑顔をも忘れずに。

子どもの心にハートのスタンプを貯めるイメージで、愛情の先制攻撃を仕掛けておきます。
ゲームでコインを貯めていく感覚でもいいと思います。
いやいやモードになるのは、根本的に子どもが満たされない愛情を求めての行為なので、愛情貯金が多い方がいやいや攻撃を受けることが少なくなります。

そして、いやいや発生の際は、幸せ言葉とスキンシップ、笑顔を組む合わせて、鬼のような悪魔の子と接してみます。
愛情を思い出してもらうように意識してみてください。

付け加えると、言霊というように言葉には力があります。
「天使だ」
と言い続けていると、
子どもが天使のように思えてきます。
子どもも天使になります。

「悪い子」もまた同じです。


戦略その2
子どもの欲求が何か感じて、それに同調する

いやいや期の子どもは、
自分を分かってほしい、
自分の気持ちを受け入れてほしい、
自我を認めてほしい

そういう気持ちがあっても、言葉で言い表せません。

ズボンを一人で履きたい子どもが、上手く履けなくてかんしゃくを起こして大泣き、手伝おうとすると更に激しく泣く、という「いやいや期」独特の光景があるとします。

ズボンを履くことが目的ではないので、親がズボンを履かせようとすると怒るんですね。
「まだ上手くできないでしょ。手伝ってあげる」という言葉は禁句です。

ズボンを自分で履くことができたという達成感を得ることが目的なので、その気持ちを尊重します。
「こうやったら、履けるよ」と、上手に履ける方法を教えてみます。
それでも、できない場合、また泣きわめくんですが。
これは無理そうだなと思ったら、
「お母さんが手伝ったら、履けるかな?手伝ってもいい?」
と確認した上で、手伝って履かせます。
「履けてよかったねー」
で、なんとなく達成できた嬉しい気持ちを言います。


戦略その3
子どもの一番の理解者だということを、子どもに示す

子どもが、思わず
「うん」
「うん、うん」
「そう」
と、頷くような話を常日頃からします。

もう、状況説明から、子どもが見ている風景、子どもが感じているであろう気持ちを、どんどん口にして同調させます。
「お布団かけるとあったかいね」
「うん」

「雨降ってるね」
「うん 、うん」

「あのワンワンかわいいね。なでなでしたいね」
「ね、そう?」
「そう」

という具合にです。

いやいやモードが始まったら、このリズムで同調させつつ、地雷を避けて誘導していきます。
「まだ公園で遊びたいの?」
「うん」
「でも、お姉ちゃん迎えに行く時間だから、もう行かないと」
「いや、いやいや」
「いやなの?」
「いや」
「でも、お姉ちゃんもお母さんと〇〇ちゃんが迎えにきてくれなかったらいやよね?」
「いや」
「行こう」
「いや」
「お姉ちゃんの幼稚園に行って、砂場で遊ぶ?ここよりもっと大きい砂場だよ。お姉ちゃんと、この間作ったみたいお山作ろうか?」
「・・・・」
「〇〇ちゃんも砂のお山作りたいよね」
「うん」
「お姉ちゃんと幼稚園で作れるかなあ?作る」
「うん」
「お姉ちゃんのところで遊びたいね、そう?」

いろいろな誘導言葉で「うん」作戦の例ですが。

どのような誘導言葉が子どもに効果的か試してみてください。


戦略その4
「気持ち」を話す習慣をつける

物の名前や形容詞、動詞の言葉を話せるようになっても、感情を言葉にできないことが多いのが「いやいや期」です。

子どもがいやいやするのは、自分の気持ちを上手に伝えられない苛立ちもあります。
いやな気持ちを親に伝える手段が泣き声と行動になるのです。
泣いて暴れる代わりに、気持ちを言葉が伝えられることを日ごろの会話で養っていきましょう。
特にネガティブな気持ちは、あまり子どもに聞かせていない場合がありませんか?

「雨降りで外で遊べなくて、悲しいね」
「あの車が見つからなくて、困っちゃったね」
「いちごがなくなって、残念ね」

親が気持ちを代弁してあげてみてください。


戦略その5
食べ物に気をつける

いやいやの発生と食べ物の因果関係があるようです。
ぞうかあさんも意識してみました。
この話は長くなるので、また今度。


ありがとう、お母さんな私。

今日も一日、「お母さん」を頑張ったあなたは素晴らしい。

自分のために、「ありがとう」。

今日の「ありがとう」が、明日の気持ちの晴れにつながるように。